有名な物語手袋を買いに(新美南吉)
『手袋を買いに』母ぎつねは、なぜ子ぎつねを一人で町へ行かせたのか
▶ YouTubeで見る手袋を買いに|母の愛と恐怖『手袋を買いに』の母ぎつねは、人間がこわくて町へ入れません。それなのに、手が冷たくなった子ぎつねを、一人で町へ向かわせます。
この場面を読むと、母ぎつねは冷たいのだろうか、と感じるかもしれません。けれど物語には、母ぎつねのこわさと、子ぎつねを守りたい気持ちの両方が描かれています。
人間へのこわさが、母ぎつねを止める

母ぎつねには、人間に追いかけられた記憶があります。町の灯を見ただけで足がすくんでしまうほど、その記憶は強く残っています。
人間がこわいと知っているからこそ、子ぎつねを行かせることは、母ぎつね自身にとっても苦しい選択です。
守りたいから、できるかぎりの準備をする

母ぎつねは、子ぎつねの片方の手を人間の手に変え、白銅貨を持たせ、帽子屋を探す方法も教えます。してはいけないことも、何度も伝えます。
町まで一緒に行くことはできなくても、子ぎつねが困らないように考えていることが分かります。送り出すことは、何もしないこととは違います。
弱さと愛情は、一つの心にある

母ぎつねは、いつも勇敢な母親ではありません。こわさに負けて、前へ進めないところもあります。
それでも、子ぎつねの冷たい手を何とかしたいと思っています。物語は、弱いところがあっても大切に思う気持ちは消えないことを、母ぎつねの姿で見せています。
考えてみたい問い
| 問い | 考える手がかり |
|---|---|
| 母ぎつねは、子ぎつねを守ろうとしていたのだろうか? | 町へ行けない理由と、準備したことを見てみる |
| 母ぎつねは、どんな気持ちで見送ったのだろう? | こわさと心配の両方を考える |
| ずっとそばにいること以外にも、守る方法はある? | 母ぎつねがしたことを思い出す |
← 読み深め