調べ学習で読めない漢字に出会ったら──文章にふりがなをつけて、意味も調べる

国語の授業で、こんな場面を何度も見てきました。
調べたいことがあって、子どもが自分でインターネットを開く。検索する。ちゃんと、知りたいことが書いてありそうなページにたどりつく。
そこで、止まるのです。
画面をのぞきこんだまま、動かない。どうしたのと聞くと、こう言います。
「読めない」
「読めない」は、調べ学習の最初の壁
インターネットに載っている文章のほとんどは、大人に向けて書かれています。ふりがなはありません。
小学生が調べ学習で出会う文章には、まだ習っていない漢字がふつうに並んでいます。一つ二つなら飛ばして読めますが、一行に三つも四つも出てくると、文の意味そのものが取れなくなります。
このとき子どもがすることは、だいたい決まっています。
あきらめて、別のページを探す。
そして、もっとやさしそうなページ、つまり中身の薄いページにたどりつきます。せっかく自分で調べようとしたのに、いちばん知りたかったことには届かないまま終わってしまう。
これは、子どもの力が足りないのではありません。読み方さえ分かれば読める文章を、読み方が分からないというだけの理由であきらめているのです。
もったいない、とずっと思っていました。
文章を貼るだけで、ふりがながつく
そこでつくったのが「コトノハ」です。
やることは3つだけです。
- 読みたい文章をコピーする
- コトノハの箱に貼りつける
- 「しらべる」を押す
たとえば、調べ学習で見つけた文章を、上の箱に貼りつけます(手順2)。そして、すぐ下の緑の「しらべる」ボタンを押します(手順3)。

すると、下に同じ文章が出てきて、漢字の上にふりがながつきます。

これだけです。パソコンでもスマホでもタブレットでも使えて、登録もいりませんし、お金もかかりません。
読み方だけでなく、意味も出ます
コトノハには、もうひとつできることがあります。
ふりがながついた文章の中で、気になることばをタップすると、その意味が出てきます。 下に点線が引いてあることばが、意味を調べられることばです。

意味の説明も、子どもが読めるように、ひらがなで書いてあります。小さな窓は、右上の「×」で閉じられます。
読み方が分かっても、意味が分からなければ、結局は先に進めません。「収穫」が「しゅうかく」だと分かっただけでは、何のことか分からない子もいます。だから、読み方と意味を同じ場所で、続けて調べられるようにしました。
辞書を引くのは大事な力です。けれど、調べ学習の途中で何度も辞書に行き来していると、肝心の「調べたいこと」から気持ちが離れてしまいます。手を止めずに、その場で確かめられることには、それなりの意味があると思っています。
ページまるごと調べることもできます
一文ずつコピーするのは、正直めんどうです。ページ全体をまとめて貼ってしまうほうが早いです。
パソコンのとき
- 調べたいページを開く
- 「Ctrl」と「A」を同時に押す(ページ全部が選ばれます)
- 「Ctrl」と「C」を同時に押す(コピーできます)
- コトノハの箱の中で「Ctrl」と「V」(貼りつけ)
Mac をお使いの場合は、「Ctrl」のかわりに「⌘(コマンド)」です。
スマホ・タブレットのとき
- 読みたいところを指で長押し
- 「すべて選択」→「コピー」を選ぶ
- コトノハの箱を長押しして「ペースト」
メニューや広告の文字も一緒に入ってきますが、気にせずそのままで大丈夫です。文字数が多くても、ふつうのページなら1秒ほどで終わります。
なお、文字が画像になっているページはコピーできません。これはコトノハの側ではどうにもならない部分です。
同じやり方は、コトノハの画面の下にある「ページまるごと しらべる ほうほう」を押すと、子ども向けのことばで出てきます。お子さんが一人で使うときは、ここを見せてあげてください。

気をつけていただきたいこと
ふたつ、正直にお伝えしておきます。
ひとつめ。コトノハは AI を使ってつくったアプリなので、読み方や意味に間違いがふくまれることがあります。 同じ漢字でも前後の文によって読み方が変わる言葉(「一日」「今日」「行った」など)は、特に間違いやすいところです。
間違いを見つけたら、コトノハの画面のいちばん上にある「こちらから報告」から教えてください。

いただいたご指摘は、ひとつずつ直しています。子どもが使うものなので、ここは手を抜かずにやっていきたいと思っています。
ふたつめ。これは道具の話というより、使い方の話です。
ページをまるごとコピーできるようになると、そのまま感想文や調べ学習のまとめに貼ってしまうという使い方もできてしまいます。便利さの裏側には、いつもそういう危うさがあります。
だから、アプリの中の「ページまるごと しらべる ほうほう」の最後に、こう書きました。
しらべるのは コトノハ。かんがえるのは じぶん。
読めるようにするところまでが、道具の仕事です。読んでどう思ったか、自分は何を考えたかは、その子にしか書けません。そこだけは代われないし、代わってはいけないと思っています。
「読めない」で終わらせないために
調べ学習で子どもが黙りこんでしまったとき、その子は考えていないわけではありません。入り口の前で立ち止まっているだけのことが、案外多いのです。
ふりがながつくだけで、その扉は開きます。開いた先で何を見つけて、何を考えるかは、子ども自身のものです。
おうちでの調べもの、宿題の調べ学習、読書のおともに。よかったら使ってみてください。
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